アラサーOL、上から婚活

ころたん&ちよちゃん初めてのネット婚活

しょーもない婚活イベント〜後編〜

一日がかりの謎解き婚活イベントも終盤戦。

 

3つ目の謎が示すポイントへと向かう、いい年した男女8人。皆独身。11時から動き回って、知らん人と話して、歩き疲れて喉はカラカラ。時計を見ると15時近い、これはもうお茶したい感じです。でもお茶なんかしてたら制限時間内に集合場所へたどり着けませんから、喫茶店を恨めしく横目に見ながら通り過ぎます。グループの女子たちとは「次のポイントで男子が交代したらまずお茶しよう」と全会一致で意思決定。

 

3組目の男子とはほぼ会話ゼロでお別れとなりました。最後に自己紹介し合うことすらなく、最初から最後まで男女別行動でした。そしてやってきたラストの男性4人組、スタッフから渡される最後の謎。これが何とも難しい(未だに答えがよくわからない)。ググっても出てきやしない。いや、でももうそんなことはどうでもいい、お茶したい。そう、我ら女子4人は喉の乾きと脚の疲れをしばし癒したい。「お茶しながら謎を解きましょう」と提案したのですが、随行スタッフから「時間がないなー」と軽くいなされお茶する権利を奪われました。

 

女子にとってお茶をすることは、休日の外出において必要不可欠な行事。そのお茶権を剥奪されたものですから女子たちの機嫌は急下降。今までも乗り気じゃなかった我々は完全に愛想というものを失い、小声で毒を吐くだけの毒舌マシーン4体と化したのであります。更には雨も降り出し、家に帰りたくなりました。

 

そんなとき、ふと目の前にいる別のグループに目をやると、先ほどゼロ会話状態でお別れした3組目の男子チームが別の女子たちと楽しくおしゃべりしているではありませんか!私は目を疑い、隣を歩いていた同じグループの女子に「あれ、我々とさっきいっしょにいた男性たちだよね?」と確認。彼女も、楽しそうに過ごす目の前のグループに驚いた様子で、「もしかして悪いのは彼らではなく、私たちなのではないか」というできれば気付きたくなかった真実を見てしまいました。

 

でも関係ない。楽しいことはしたいけど楽しくないことはしたくないんだ。仕事だったらやりたくないことも頑張るよ。でもプライベートかつ金も払ってるのに、嫌なことはしたくない。目の前の楽しげな男女に一瞬愕然としたけれど、気を取り直して最終地点へと急ぎます。

 

謎は解けないながら何となく雰囲気で最終地点に到着した我ら。グループ行動は終了、男女別に一列に並べられ、向かい合いに立たされます。観光地で向かい合って立つ決して若くはない男女30人。滑稽な光景であります。カードに気になる異性の番号を書き、スタッフに渡すよう指示されます。私は迷い無く「いません」と書いて提出(うちのグループの女子4人ともが同様にしたらしい)。カードはスタッフに回収され、番号が書かれた異性にカードが届けられます。一方的に思いを寄せられたとしてもカードは渡され、そこからその人と1時間ほど一緒に自由行動をせねばならないという苦行が与えられます。

 

男16対女15のうち、5組10人がペア行動をすることに相成りました。私のグループの女子4人中3人は誰もカードに書かなかった上に、誰からもご指名頂いておりませんので単なる自由時間となりました。もう1人(ギャル系34才)は、最初にグループを組んだ男性に思いを寄せられ、悲痛な面持ちでその男性と出かけてゆきました。

 

今回の参加男性の誰にも気乗りしないのに、誰に思いを寄せられてもいない、という現実には少し憤りを感じるもので、勝手なものです。しかしようやく女子だけでお茶できる時間がきました。やったー!ついに自由を手に入れたー!とばかりに他のグループの女子とも合流し、5人で悪口雑言吐いて爆笑しながらお茶しました。婚活迷走女子万歳です。私としては結婚はできなくてもいいので、こういう女友達に一生いてほしい。君たちさえ結婚しなければ、私の未来は安泰なのです。

 

同士たちとお茶してたらあっという間に1時間経過、最後はカップリングタイムです。雨の河原に集合させられカップル発表。なんと4組成立!今回の男性陣の中ではまだ普通かな、と思える人が3人と、「えっとなんであなたが?」という人が1人。女性は地味目の女性ときれいな女性たち。

 

少なくとも同じグループの女4人と、一緒にお茶した別グループ女子2人はどの男性のことも「いいな」と思ってない訳で、一体このイベントを通してカップリングされた彼女たちは彼らのどういういい点を見つけることができたのか甚だ疑問です、尊敬します。一方、宗教の勧誘目的かネズミ講なんじゃないか、と今でも疑っています。ごめんなさい。

 

帰りの電車で、仲良くなった女子たちと反省会をしながらゲラゲラ笑い、また飲み会しようと約束をしてさよならしました。当初の目的は果たせてませんが、結果的には、同士たちと出会い、語り合う一日がかりの楽しいイベントとなりました。

 

カップリング率25%、客観的に数字だけ見れば成功率の高いイベントだと思います。しかし重要なのは成功率ではなく、自分のターゲットマーケットを集中攻撃することです。分かってます、分かってますがターゲットマーケットが見つからないので、手当たり次第攻撃しては自爆して徐々に絞り込んでおります。そんな今日この頃。すべての婚活女子に何らかの形で幸あれ!

 

ころ