アラサーOL、上から婚活

ころたん&ちよちゃん初めてのネット婚活

しょーもない婚活イベント〜中編〜

さて、しょーもない一日がかりの謎解き婚活イベントに参加した話の続きです。

 

男女4:4の4つのグループに分けられた我々は、電車に乗って最初の謎が示す場所へと向かいます。1グループに運営会社のスタッフが1人ずつ付きます。道に迷ってポイントポイントの集合時間に遅れたりしないようにするためらしく、男女間コミュニケーションを促進する作用はほぼなし。今回の男性陣の顔ぶれを見るに、スタッフがコミュニケーション促進用じゃなくて本当に助かりました。

 

そんな訳で電車に乗って移動した我らのグループ。謎が示す最初の集合場所にたどり着くまでに男女仲を深めることもなく、女子同士の仲だけがちょっと深まりました。とは言え、場の空気を読んで男子とも多少話はしましたよ。うわべだけの薄っぺらーな会話を。数日前のことなのに全く内容を覚えてませんが。そうやって話しながら歩いてたら「チリンチリーン」と自転車のベル音が鳴り、後ろから「すみませーん」と自転車を押してくる人がいました。振り向くと通りすがりのイケメンで、私は「この人が参加してればよかったのに…」と思いつつ道を譲りました。

 

そうして集合ポイントに全グループが揃いまして、最初の男性4人とはお別れの時間です。一緒に過ごしたのは1時間半程度。4対4でコミュニケーションをとるには割と最適な時間にも思えます。その気があればの話ですが。随行スタッフから「最後にもう一回自己紹介し合ってくださいね」と言われ自己紹介アゲイン。番号と名前だけ機械的に言い合い、何のメモをとることもなく流れ解散。するとまた新しい4人がやってきます。「これもないな…」と一瞬で判断を下し、新たに渡された謎も瞬殺で解いて「これは◯◯ですね、行きましょう」と言い放ち、2つ目のポイントへと急ぎ出発しました。ああ、かわいげがない私。

 

その頃には13時近くになっていますので皆お腹が空いてくる時間。2組目のグループとはランチをするという特別イベントが自然発生します。次のポイントまでの時間は1時間半。電車での移動もありますので、急いで食事をとらないといけません。しかし30代半ば〜後半の我々女性陣は、決して適当な外食は致しません。食べるときはおいしいものを食べたいのです。しかし、観光地とは言え、いや観光地だからでしょうか、おいしそうな店はなかなか見つからず、たまにあっても男女計8人が一緒に入れるような店はありません。お腹が空いてくると空気も悪くなるしで、とりあえず適当な丼もの屋さんに入るハメになりました。私をはじめとして女子たちは皆不満げ。でもま、気を取り直し男女入り混ざって着席し会話しながら、でも急ぎながら食事をとりました。

 

その日、参加男性とちゃんと会話したのは後にも先にもランチタイムだけだったような気がします。同じテーブルで食事をとった2人の男性はいずれも介護の仕事をしてる方でした。介護の仕事をしてたら休みも時間も不定だろうし、職場以外の出会いはなかなかないのでしょうね。30代後半から40代前半くらいに見えたその2人、いい人そうな感じはしましたが2人ともおデブ。…見た目より中身が大事だということは言われなくても知っています。でも見た目のボーダーラインはありますからね。それを越えてこない限りは、中身の善し悪しを検討する段階にも至らなければ、恋愛の土俵に上がることもないのです。いわゆる女性が言う「生理的に無理」は、見た目のボーダーラインを指していることが多々あります。少なくとも私の場合はそうです。

 

そしてまた1時間半を過ごし、2つ目の謎が示す場所へ全員集合。ちなみに今回謎の解答として設けられた4ヶ所の集合場所は、すべて観光名所なのです。しかし集合したらすぐにグループ交代で、次の謎を渡され、その答えとなるポイントへ制限時間内(毎回1時間半)の移動をしなければなりませんので、名所観光どころではありません。時間がありません。

 

2つ目のポイントで、また男性チームに最後の自己紹介。自己紹介の機械的さはどんどん増すばかり。そしてまた新たな男性4人組があてがわれました。この頃には女性4人の結束はほぼ完璧なものとなっていました。誰と一緒にいても話の弾むこと弾むこと。前から知ってる人かのように楽しくお話できます。婚活迷走中の、ひと癖ありそうな三十路女子とは、だいたいすぐに仲良くなれるものです。

 

さて、またしても渡された謎。女性陣がもはや何の躊躇もなくスマホを取り出して調べていると、男性の内1人が「ぼく機械苦手だからお任せしちゃおー」と謎解きを放棄。…おいお前、帰れ。帰れよ今すぐ。機械苦手かどうかは知らんけど、何でもいいから謎を解く努力をしろよ。女子任せにして考えることを放棄している態度に内心腹が立ちましたが、こんな奴どうでもいいので無視して速攻で謎を解き、「◯◯◯ですね、行きましょう」とまたしてもかわいげのない私。いや、今回の参加男性に振る舞うかわいげなど全く必要ない。ちなみにその機械苦手宣言男については、我らのグループ女子全員がその発言にムカついていたことが後で判明しました。皆思うことは一緒だね、同士よ。

 

男子3組目にして、完全に男女訣別した形で動き出しました。もう自分のグループの男子がどれかも判別できないほどです。観光地に入ったら見失うレベルです(実際そいつらを観光地で見失いました)。だからこそ1グルーブに1人随行スタッフが必要なのですね。次の集合場所までの時間も1時間半。移動してギリギリの時間です。「お仕事何されてるんですかー?」なんて呑気に話してる場合じゃありません。目的は完全に見失われたまま、婚活列車は男女の様々な思いを乗せて僕らを運ぶよ(ミスチル風)。

 

後編につづく。